顎プロテーゼ

顎プロテーゼの挿入後、馴染むまでは1～2週間程度違和感がある可能性はあります。

顎プロテーゼ挿入後にごく稀に起こるものとして、シリコンに対する異物反応（ヒトアジュバント病）の報告があります。
異物反応が疑われる場合は速やかにプロテーゼを抜去することで症状が改善します。

顎にプロテーゼを入れることで割れ顎が目立ちにくくなることが多いです。
割れ顎の原因となるオトガイ筋が大きく発達している方は、ボトックス注射の併用でさらに目立ちにくくなります。

顎プロテーゼの挿入後、早期（術後1ヶ月まで）はゆがみやズレが起こる可能性があります。顎になるべく大きな力がかからないよう注意しましょう。
劣化については挿入後時間が経つとともにプロテーゼに小さなヒビが入ったり、プロテーゼに自己組織がくっついて硬く変性する石灰化を認めたりすることがあります。ただし、顎の場合はヒビや石灰化が見た目に影響することはありません。

顎プロテーゼは表に傷ができず光で透けることもないですが、「横顔が整ったね」「お顔が引き締まって見えるね」など見た目の変化で気付かれることはあるかもしれません。

顎プロテーゼの手術は表に傷はできません。口の中、下歯茎近くの口唇に傷ができますが、時間の経過とともに薄い線になって治ります。

顎プロテーゼの入れ替え、やり直し（再施術）は可能です。

元のプロテーゼが感染している場合やズレが生じていた場合、サイズが大きく異なるプロテーゼを挿入する場合などでは抜去と同日の顎プロテーゼ再挿入が難しいことがあります。

顎プロテーゼを抜去しても顎の皮膚はほとんど伸びていません。

顎プロテーゼを抜いたその日に顎ヒアルロン酸の注入はおすすめしていません。ズレたり流れたりする可能性があるからです。