鼻柱基部軟骨移植(猫手術)

概要

耳を切開し、採取した軟骨を鼻腔内の切開から鼻柱基部に移植する手術です。
お鼻の見えないところを切開して鼻柱を下にさげることができます。正面から見たときだけでなく、横顔に対しても大きな効果を実感できる、昨今大人気の手術です。

導入

鼻柱基部軟骨移植(猫手術)はわりと新しいお鼻の手術です。お鼻の見えないところを切開して鼻柱を下にさげることができます。

正面から見たときだけでなく横顔に対しても大きな効果を実感できる、昨今大人気の手術です。

このような方におすすめ

鼻先のバランスをよくしたい

垢ぬけた印象の鼻にあこがれる

ぶた鼻と言われる(私は嫌いな表現です)

鼻のACRを改善したいけど鼻中隔延長までは考えていない

鼻のACRを改善したいけど傷は目立ちにくくしたい

もへじのクリニックの鼻柱基部軟骨移植(猫手術)

鼻柱を下に引っ張る動作、ご自身の鼻の形に不満のある方は一度はやったことがあるのではないでしょうか。私はあります。

この動作がいわゆる「ACRを下に向ける」動作です。ACRとはAlar(小鼻の下縁)とColumellar(鼻柱の下縁)の位置関係を意味する言葉で、一般的にACRが上に凸の鼻をぶた鼻(すごく嫌な表現です)、ACRが下に凸すぎると魔女鼻(これも嫌いな表現です)と言われます。

鼻柱基部軟骨移植(猫手術)は鼻柱部分に自分の軟骨を移植して、鼻柱を下向きに伸ばす手術です。軟骨はご自身の耳(耳介軟骨を使うことが多いですが耳珠で行うこともできます)から採取します。切開については、鼻の穴の中の見えないところを切って軟骨を移植しますので傷が目立ちません。

しくみとポイント

いわゆる鼻中隔延長術との違いは、鼻中隔軟骨に操作を加えるかどうかという点になります。鼻柱基部軟骨移植(猫手術)は鼻中隔軟骨には操作を加えませんので、鼻尖の形を変えることなく鼻柱だけを下に向けることができます。また、鼻中隔延長術は鼻柱を切開して(オープン法)手術を行うのに対し、この手術は鼻の中の切開だけ(クローズ法)で行うことが可能です。

術後の経過とダウンタイム

・施術時間

50分~

・麻酔

局所麻酔、笑気麻酔(希望)、ブロック麻酔(希望)、静脈麻酔(希望)

・術後の通院

傷を縫合した糸は抜糸をしなくても自然と脱落します。術後2週間たっても脱落しない場合は抜糸をすることも可能です。軟骨の固定のための糸(プルアウト固定という方法です)は術後5日前後で抜糸しますので一度ご来院いただきます。その後の定期的な通院は必要ありませんが気になる症状がある場合はいつでもご来院ください。

・腫れ

ダメージは最小限にとどめますが術後1週間前後は腫れやむくみが出やすい時期になります。

・内出血

内出血はみられても軽度のことが多いです。

・メイク

プルアウト固定の糸周辺を避け、当日から可能です。

・洗顔

当日から可能ですがプルアウト固定の部位と固定テープがあまり濡れないようにしてください。

・シャワー

当日から可能です。鼻は血流が多い器官です。出血の遷延を防ぐため、術後3日前後はシャワーの温度をぬるめに設定してください。

施術料金

価格(税込)※定価もへじのメンバー割(税込)
鼻柱基部軟骨移植(猫手術)333,000279,720

術後のリスクと合併症

・感染

術中の清潔操作にはこだわっていますが、万が一感染が起こった場合は鼻柱と鼻先の一部が赤く腫れてしまいます。感染を放置すると皮膚が傷んだり炎症で硬くなったりしますので必ず治療を行います。傷をいったん開放し、洗浄処置と抗生剤の使用で症状が軽快します。感染が十分に落ち着いた段階で再手術を行います。

・耳の軟骨採取部の血腫

耳の軟骨自体は採取して問題ありませんが、軟骨のない部分に血液がたまることがあります。血液によって耳がふくらんで感染の可能性もありますので所見によっては血液を吸いとる処置が必要になります。耳の血腫が疑われる場合は早めの受診をお願いしています。