鼻尖形成

導入

鼻尖というのは鼻の先、人によっては細かったり丸かったりする部分のことです。

鼻筋がきれいな方は鼻尖が細ければさらに整って美しい鼻になりますし、逆にいえば鼻尖が丸いとせっかくの鼻筋の美しさに目がいかず、団子鼻に見えてしまうのです。

日本人は鼻尖が丸く団子鼻になりやすい傾向がありますが、理由は鼻尖の皮膚と皮下組織に厚みがあり、かつ大鼻翼軟骨が貧弱で丸い形状の方が多いからだと考えられています。

鼻尖と鼻翼とあわせて小さくするのが通称「わすれ鼻」、小さく目立たない鼻になります。

このような方におすすめ

鼻先を小さくしたい

忘れ鼻にしたい

団子鼻っぽく見えるのが気になっている

鼻全体のバランスが悪い気がする

もへじのクリニックの鼻尖形成

鼻尖形成は希望される方が多い手術です。当院では様々な形の希望にこたえられるよう、術式のバリエーションを多くそろえています。やや複雑な面もありますのでカウンセリングで丁寧に説明するように心がけています。

また、当院では安全面に留意し、プロテーゼ以外の人工物は極力用いないようにして鼻整形を行っています。

多くの方が気になるところとして、術後の傷の位置があります。当院ではストラット(鼻中隔を支える柱)を立てる場合と大鼻翼軟骨自体を小さく削る場合(セファリックトリムといいます)を除き、極力クローズ法という表に傷ができない方法で手術を行っています。

しくみとポイント

鼻尖形成はいろんな術式がありますが、それぞれにちゃんとした目的があります。

どれを選んでどれを選ばない方がよいかを判断することが実は鼻尖形成で一番大事なのです。

もへじのクリニックではまずご希望となる鼻のイメージを共有し、診察でしっかりと見極め、わかりやすく説明するよう心がけています。

以下、難しいですが鼻尖形成の方法について箇条書きしてみます。

・大鼻翼軟骨が開いている方は大鼻翼軟骨を糸で縫い寄せます。

・余分な皮下組織が多い方(日本人に多いタイプです)は皮下組織の切除を行います。

・大鼻翼軟骨を寄せるとポリビーク変形(オウムのくちばしのように鼻の途中が丸く盛り上がる変形のことを言います)が起こる可能性がある場合は大鼻翼軟骨と外側鼻軟骨の間の結合をはがしてセファリックトリム(大鼻翼軟骨の上の部分を削り取る手術です)を行います。

・鼻尖の高さを出したい方は自己軟骨(お耳から軟骨を採取します)を移植して高さを出します。

・鼻尖の高さを出す際に土台となる大鼻翼軟骨が弱い場合は、自己軟骨でストラット(鼻中隔の柱)を立てたうえで鼻の高さを出します。

術後の経過とダウンタイム

・施術時間

30分~

・麻酔

局所麻酔、笑気麻酔(希望)、ブロック麻酔(希望)、静脈麻酔(希望)

・術後の通院

傷を縫合した糸は抜糸をしなくても自然と脱落します(クローズ法の場合)。術後2週間たっても脱落しない場合は抜糸をすることも可能です。術後定期的な通院は必要ありませんが気になる症状がある場合はいつでもご来院ください。

・腫れ

ダメージは最小限にとどめますが術後1週間前後は腫れやむくみが出やすい時期になります。

・内出血

内出血はみられても軽度のことが多いです。

・メイク

当日から可能です(クローズ法の場合)。

・洗顔

当日から可能です(クローズ法の場合)。

・シャワー

当日から可能です。鼻は血流が多い器官です。出血の遷延を防ぐため、術後3日前後はシャワーの温度をぬるめに設定してください。

施術料金

価格(税込)※定価もへじのメンバー割(税込)
切らない鼻尖形成212,000178,080
鼻尖形成 クローズ法356,000299,040
鼻尖形成 クローズ法+耳珠耳介軟骨移植488,000409,920
鼻尖形成 オープン法(セファリックトリム込み)467,000392,280
鼻尖形成 オープン法+耳介軟骨移植648,000544,320
鼻尖形成 オープン法+ストラット+耳介軟骨移植718,000603,120

術後のリスクと合併症

・感染

術中の清潔操作にはこだわっていますが、万が一感染が起こった場合は鼻先、鼻筋を含めお鼻が赤く腫れてしまいます。特に鼻尖形成の場合は出血が中にたまって血腫になると細菌感染の原因になりますので術後48時間以上はきっちりとした固定が必要です。

感染を放置すると皮膚が傷んだり炎症で硬くなったりしますので必ず治療を行います。傷をいったん開放し、洗浄処置と抗生剤の使用で症状が軽快します。感染が十分に落ち着いた段階で再手術を行います。

・鼻尖があまり細くならない

鼻尖形成はミカンでいうところの、中身を小さく・少なく・形を変える手術です。

ミカンが温州ミカンのように薄い皮のものであればその効果はわかりやすく、夏ミカンのように厚い皮のものであればその効果が分かりづらいものとなります。

鼻の皮膚が薄い方と厚い方で効果の見え方が異なるのはこのような理由になります。当院では、皮膚は削れませんが皮下組織は可能な限り除去して、夏ミカンでいうところの白いフカフカした部分を薄くできるよう努めています。