切開リフト/MACSリフト

概要

もみあげから耳前部・耳裏に至る切開で、筋膜の引き上げと余剰皮膚を切除する手術です。
リフトアップというと糸リフトやハイフ(HIFU)などのいわゆる「切らないリフト」の人気が高いですが、切開リフトにもメリットはあります。それは、たるみを実際に「取り除く」ことができるという点です。たるみの度合いの強い方、ダウンタイムが確保できる方にはおすすめできる手術です。

導入

切開リフトは筋膜(SMAS)を引き上げ、たるんだ分の皮膚を切除するリフトアップ施術です。

リフトアップというと糸リフトやHIFUなどのいわゆる「切らないリフト」の人気が高いですが、切開リフトにもメリットはあります。それはたるみを実際に「取りのぞく」ことができるという点です。たるみの度合いの強い方、ダウンタイムが確保できる方にはお勧めできる手術です。

このような方におすすめ

若返りたい

シワやたるみをどうにかしたい

糸リフトの効果をあまり実感しない

糸リフトより持続が長い施術を希望したい

ダウンタイムはあまり気にしない

糸リフトで入れた溶けない糸を抜去したい

もへじのクリニックの切開リフト

当院で行う切開リフトでは中顔面、フェイスライン、ネック(首のたてジワ)を引き上げることができます。ご希望と診察内容をもとにどこを重点的にリフトアップしていくか、どのような切開デザインになるかを患者様としっかり共有し、アフターフォローまでしっかりと担当させていただきます。

しくみとポイント

当院の切開リフトはもっとも新しい方法であるMACSリフトを基本に、必要に応じSMASの切除や靭帯解除を行っています。

切開ラインはこめかみの生え際~耳前~耳裏~うなじを繋ぐラインにデザインします。リフトアップしたいエリアに応じて切開する長さと剥離範囲を定めます。

傷がなるべく目立たないようにデザインに形成外科的な手法を用いるのも当院の特徴です。

術後の経過とダウンタイム

・施術時間

2時間30分~

・麻酔

局所麻酔、笑気麻酔(希望)、静脈麻酔(希望)

・術後の通院

術中にドレーンを挿入している場合は術翌日にドレーンの抜去にご来院いただく必要があります。術後1週間前後で抜糸のためにご来院いただきます。撮影などを除き定期来院は必須ではありませんが、可能なら術後1か月、3ヶ月、半年、1年を目安にフォローアップ診察にご来院いただければと思います。

・腫れ

術後3日前後は腫れが強く出る場合があります。術後1週間で腫れは半分程度に治まり、経過とともに徐々に軽快していきます。見た目の完成は術後1か月程度、内部が安定するのは術後3ヶ月~半年前後です。

・内出血

術後1週間前後にあごの下あたりに黄色い内出血が出ます。この黄色い内出血はその後1~2週間前後できれいに吸収され色味はなくなります。

・メイク

切開創をのぞく部分は当日からメイクが可能です。

・洗顔

翌日から可能です。

・シャワー

翌日から可能です。

施術料金

価格(税込)※定価もへじのメンバー割(税込)
MACSリフト 中顔面780,000655,200
MACSリフト 中顔面+フェイスライン1,350,0001,134,000
ネックリフト720,000604,800
トータルフェイスリフト1,820,0001,528,800

術後のリスクと合併症

・お顔のつっぱり感

切開リフトによって下に落ちてきた皮膚、脂肪組織とたるんだ筋膜(SMAS)が引きあがります。

各組織には知覚神経が備わっていますので、術後2週間程度は引っ張られるような感じを自覚することがあります。時間経過とともに自覚症状は軽快します。

・顔面神経麻痺

顔面神経はお顔の表情を作る筋肉を動かす神経です。手術の際に顔面神経が傷ついてしまうと、術後に顔面神経麻痺の症状(笑い顔が不自然になったり眉毛が上に上がらなくなったりします)が出る場合があります。

顔面神経の末梢(神経の先っぽ、枝葉の部分)の障害の場合は経過とともに症状が改善しますが、本幹(神経の根元の部分)の障害の場合は神経再建が必要になる場合があります。

術中に顔面神経本幹近くを剥離する場合は細心の注意をはらう必要があります。

・知覚神経麻痺

知覚神経はお顔の触覚(触った感じ)や温痛覚(熱い冷たい)を司っている神経です。切開リフトの術後は一過性に皮膚感覚の鈍麻がみられる場合がありますが、ほとんどの症例で経過とともに改善していきます。

・血腫

内部の出血が多い場合、閉じた傷の中に血液がたまって血腫になることがあります。血腫ははじめプクプクとしたふくらみで、48時間前後経過すると徐々に固まります。感染の原因になったり皮膚の挫滅や傷の治りが悪くなったりする原因なので、プクプクしたふくらみを自覚される場合は一度診察させていただくようにしています。

・傷が目立つ

切開リフトの傷はなるべく目立たないように切開、縫合していますが傷が目立たなくなるまでには半年~1年程度かかります。ケロイド化、炎症性瘢痕化した傷に対しては必要に応じてステロイドの局所注射や傷修正を行っています。