乳首の正常値ってあるの?

乳首は乳頭と乳輪がありますが、乳頭・乳輪の大きさに正常値というものはありません。

乳房の大きさとの比較、関係性でバランスの良い乳首は変わってくるからです。

ですが普段の診療では、乳頭は太さと高さをなるべく同じにしてほしい、乳輪は40mm以下になるようにしてほしい、と希望されるパターンが多い気がします。

そこでこのコラムでは乳頭と乳輪の美容的な形成について、手技的な話もまじえてお話ししようと思います。

乳頭の長さを短くする

授乳や外的刺激によって、乳頭には長さが伸びたり先端が太くなったりザラついたりといった変化が生まれます。

乳頭が伸びると下に垂れてしまったり横に曲がったりして見た目気になりますので、変化前の状態に戻したいと感じてしまう方が多いようです。

乳頭の長さは“脱上皮”と呼ばれる方法で短くすることができます。乳頭の中にある乳管構造を温存して、表面の色味のついた皮膚を全周剥ぎ取って短縮します。

長さは最高で3分の1程度まで短縮することができます。乳頭が下に垂れていても横に曲がっていてもまっすぐに形成することが可能です。

傷は乳頭基部と呼ばれる乳輪との境目あたりにできますが、この傷は3ヶ月程度でほとんどわからなくなるくらいまで治ります。

乳頭の太さを小さくする

授乳や外的刺激によって、乳頭は長さが伸びるだけではなく先端が徐々に太く大きくなっていきます。乳頭は乳輪近く(乳頭基部)より先端の方が太くなる特徴がありますので、肥大が進むとキノコのように見えることがあります。

乳頭基部はあまり太くなりませんので、乳頭の太さを小さくする際には先端をこの乳頭基部の太さに合わせるように形成すると見た目がとても自然で美しい形になります。

乳頭の太さを小さくする方法には大きく2つの方法があります。

(1)乳管温存法

ホールケーキをカットするように乳頭を切除します。この際、乳頭の中にある乳管を可能な限り温存しながら切除デザインを決めていきます。

乳管温存法は最大で3分の2程度まで乳頭の太さをを小さくすることができます。

乳管は母乳の通り道なので、授乳機会の可能性がある方にはこの方法を用いて可能な限り授乳に影響が出ないように施術します。

傷は3ヶ月程度でほとんどわからなくなるくらいまで治りますが、ケーキカットするのを乳頭の尾側(足側)にすることで傷をより目立ちにくい場所にするという工夫があります。

(2)乳管乳管非温存方

シイタケに十文字に割を入れるように、乳頭を十字状に切開し中抜きをして縫合します。

乳管非温存法は最大で半分程度まで乳頭の太さを小さくすることができます。

十字状の切開で中抜きをする際に乳管を切ることになりますので乳管の温存はできません。将来授乳機会のない方や男性の乳頭形成の際はこの方法を用います。

乳管温存法と同じく傷は3ヶ月程度でほとんどわからなくなるくらいまで治ります。

乳輪を小さくする

大きい乳輪は美容形成で小さくすることができます。

乳輪はほとんどの場合、辺縁の部分がグラデーション様に徐々に色が薄くなり、周りの皮膚に移り変わっています。

乳輪縮小の施術でこのグラデーションのエリアを完全に切除して縫合すると、辺縁の境界がくっきり鮮明な乳輪になってしまいます。これを外側法といいます。

一方で、辺縁のグラデーション部分を残してそれより内側部分を切除し縫合する方法を内側法といって、自然な仕上がりの乳輪になります。

乳輪をしっかりときれいに縮小するにはパースストリング縫合という特殊な中縫いが必要です。

たとえばバウムクーヘンを想像してみてください。

バウムクーヘンの内側の円周と外側の円周には長さに差があります。同じように皮膚をバウムクーヘンのように切除した場合、その傷を縫合するには内側円周と外側円周という差があるものを縫い閉じる必要があります。外側の皮膚にあまりが出たりシワが寄ったりしそうです。

パースストリング縫合というのは皮膚を巾着のように縛って縮める中縫いです。この際シワになりそうな皮膚は内外径差をもとにあらかじめデザインできますので、これを切除してきれいに縫い閉じます。

乳輪縮小の傷は乳頭縮小よりもやや見えやすく、特に乳輪の色調が濃い方の場合は薄い方より傷が目立ちやすいといわれています。傷が白い色調の線になって治った場合、乳輪の色調とのコントラストで傷が目立ちやすくなるのです。

男性の乳首も形成できるの?

男性の乳首(乳頭・乳輪)も美容的に形成することができます。

男性ならではの悩みとして「Tシャツから透けて見える」、「Tシャツに浮き出るポッチが気になる」といったものがあり、意外と男性患者さんも多いのが乳頭・乳輪の縮小手術の特徴です。

博多もへじのクリニックの乳首(乳頭・乳輪)形成

博多もへじのクリニックでは、大手美容外科で中国四国九州エリア高度修正手術責任者を務めていた院長による緻密な美容形成手術を提供しています。

〜福岡に、正しい美容医療の技術と料金を広めたい

乳首(乳頭・乳輪)形成は経験とノウハウ、技術力がモノを言う分野のひとつです。福岡で乳首(乳頭・乳輪)形成をお考えの方は、ぜひ一度当院へご相談ください。